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Political history and Women’s history

歴史の授業のチュートリアルで、政治史と女性史(こういう呼び方を正式にするのかはわかりませんごめんなさい)という2種類の歴史をくらべると・・・という話題が挙がったので忘れないうちに書きます。
現代に至るまでに書かれた「歴史」は大体が政治史といってよいほど、英雄や一部の権力にのみ焦点があてられていました。その後、一般の人々や文化などのテーマに分かれた歴史が書かれるようになり、女性史(女性に焦点をあてた歴史)も登場しました。
(ここでよく使われるのが、「いままで忘れられていた歴史」という呼び方です。確かに女性は歴史のなかで忘れられていた存在ですが、ではなぜ男性史がないのか。それは、それまで権力の中や社会の中心となっていたのが男性だったからと言えます。でもそういった場合、忘れられていたのは女性というだけでは全体を説明しきれず、publicを支えるものとして常に存在しているprivateの歴史が書かれていなかった、という説明も付け加えなければなりません。)
ここからが本題:ドイツ統一後の社会を政治的面からみれば、状況は「良くなった」という答えがでます。が、女性に質問をすると必ずしも「良い」という答えはかえってこないそうです。資本主義に統合されると、共産主義の下では禁止されていたポルノや、共産主義の下では守られていた女性権利、例えば、育児休暇3年!(3年という長さであれば、夫と交代でとることもでき、長さを半分にして二人でとることもできる)などといったものはすべてなくなります。資本主義で自由が解禁されたからといって守られるものと失うものがでてくるということです。ここでどちらを選ぶかという話になると結論を出すことがほぼ不可能になるので、今回は違った見方の歴史をくらべてみるとまた新しい捉え方ができる、ということだけにして終わりにします。
by congeniality | 2005-12-13 06:19 | Life in UK(academic)
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