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Persepolis



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映画です

夏休み前にロンドンで見た映画なのですが、(「感動」という言葉を容易に使ってはいけないということは充分分かっているけれど)「超感動」した作品
一緒に観た友達と大満足して帰りました


イラン革命の直後、イランイラク戦争の混乱も経験したイラン出身で現在フランス在住の作者の本が映画化されたもの
といっても、それはフランス人の監督によって「アニメ」という手法が使われている
イラン革命については学部1年の時から授業やエッセイで扱ってきた大きなテーマで
その時代のPersonal Experienceが映画を通して体験できる、というだけでも充分見る価値があるのに、実際見てみるとそれ以上のものだった
新聞のレビューに書いてあったのを引用すると「白黒アニメなのに、それが不思議と
如何様にもカラフルに見える。平面に書かれたアニメなのに、見るものにはそれが立体に見える」
制作費がものーーすごくかかっていそうなアクション物の洋画、
雑誌のようにファッショナブルでカラフルな映画、
俳優、というよりは話題を呼べそうな芸能人が主演している邦画、
に囲まれる日々
それがこんなにもシンプルでこんなにも表現力豊かな世界に出会えるのだ、ということがPersepolisを見ると実感できる
血まみれの戦争や立体的な戦車が一体白黒でどうやって表現されているのか?と疑問に思った方は是非是非一度実際に見て欲しい

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今までで見た映画の上位、カテゴリー別だったら1位、といってもいいくらい好きだった
ロンドンでは地下鉄のホームや新聞のレビュー欄などでかなり大々的に宣伝されていて
Indiana Jonesなどと同じ時期に公開だったにも関わらず、LondonPaperのランキングでも1位を獲得していた
イギリスでこの映画が話題になった理由は、単にロンドンに中東出身者が多い、BritishMuslimというアイデンティティーを持つ人々が政治的、社会的に直面している問題が多い、ということだけではないような気がする


日本で友人達にこの映画のタイトルを聞いたことがあるか尋ねたら
Nonの答えばかり、、、でした
でも検索してみたら実はロンドンよりも早く上映されていたらしいのです
上映は終わってしまいましたが、ななななんと10月にDVD化されるらしい!!

それほど中東を題材にした映画が日本で大流行する、ということは稀なのが現状だけれど
作者がHPのインタビューでも言っていたように、この映画はエキゾチックさがあり
つまり西洋以外の地域の人々が共感できる要素が沢山あるのだ
もちろん日本人も。
アジアのイランからヨーロッパに留学している作者の経験は日本人が西洋に留学した時に感じることとすごくよく似ていたと思う

しかしそのエキゾチックさとは彼女も言うように、悪い意味では「第3世界」ということになるが、
日本人は日本を「第3世界」と思ってはいない
本来エキゾチックなのにある部分だけ突如西洋化した日本という国が抱える矛盾、そしてその地域に住む日本人の抱える矛盾が、中東に対しての共感というよりも距離に繋がってしまっているのではないか


以前の記事:イラン革命についてのメモなど
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by congeniality | 2008-07-28 21:57 | Middle East
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