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Arrival

こんにちは、数ヶ月の夏休みを終えロンドンに戻りました
2年の寮生活に終止符をうちはじめて家と呼べる家に住んでいます
ここ数日間はロンドン市内に散らばっている荷物の回収作業や
新しい家具の組み立てに追われながら
家にネットがないので大学に来てインターネットを使っている日々です
家に一刻も早く命のネットを引いたら頻繁に更新したいと思います
それではまた
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by congeniality | 2007-09-26 22:59 | Notice

كيف الحال؟ (Keif al-hal?)

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Produced by Ayman Halawani of the Rotana Group (owned by Prince Al-Waleed bin Talal) and directed by Izidore Musallam, it starred Hind Mohammed, the first Saudi cinema actress(ウィキペディアより)

Keif al-hal? ことHow are you?は、映画が禁止されているサウジアラビア史上初の映画
しかしまだサウジアラビアでは公開されていなく、隣国バーレーンやUAEで公開されている

エジプトで英語サブタイトル付きのアラビア語の映画を買おうと思って見ていたら
DVDは欧米からの輸入物か、英語のサブタイトルなしのアラビア語の映画がばかり。
サブタイトル付きのアラビア語のものは極めて少ない。そんな中、ブッシュ大統領の政策に反対するパロディー映画などと並んで目に入ってきたのがSaudi's First Movie。
サウジ初の映画なんてありえる!?と驚いて買ってみました。

ストーリーは恋愛や仕事の自由をもとめるサウジアラビアの女性と、極めて宗教に厳格で彼女の主張をなかなか許せない家族との間のもめごとについて・・・


アルジャジーラ
BBC
でも報じられていたのでリンク張ります
記事によると、サウジアラビア国内では見られないけれど、「休暇でドバイを訪れたときには見られる」そうです
ストーリーもかなりのタブーを扱っているし、映画製作者側は改革への一歩
と語っているけれど、今後どうなるのか
中東の映画産業、とても興味深いです



<ちなみに、エジプトでのDVD事情>
DVDを買おうとしたら、100エジプシャンポンド(約2500円)と言われ・・・
おもわずいつものように通常の値段に上乗せして言われたのかなーと思い
本当に?本当に100?と何度も聞いてしまいました
(決まった価格が付いていなくて店の人に10倍くらい高い値段をいわれてしまうこともあるから常に交渉はつきもの)(あまりそれが続くと、誰が誠実に値段を言っていて、誰が不誠実なのか、よくわからなくなってくる)
ビデオの方は安いけれど、DVDは全国共通でそのくらいするのだ、と言われ
まあ納得し、納得しなくてもサウジ初映画は見てみたいと思ったから、
万が一のために領収書もちゃんと出してもらって購入しました


<エジプトでの映画館事情>
大型ショッピングモールなどで映画を上映しています
私はヒルトンホテルの向いにあるヒルトンモールでオーシャンズ13を見ました
大抵「アラビア語の映画」には英語サブタイトルがなく、
アラビア語字幕の「洋画」を見るしかありませんでした・・・
印象にのこったのは、突然何の前触れもなしに映画が一旦停止され、
インターミッションになったことw
それから職員がたびたび仕事を中断し、楽しそうに映画を見ていたことw
カイロで映画を見る、という経験は面白かったけれど、オーシャンズ13は面白くなかったlol
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by congeniality | 2007-09-08 17:05 | Middle East

イスラム関連3冊

今月から始まる新学期から、中東政治も専攻するのですが・・・学期が始まったら最後、大量の必読文献に押しつぶされそうになりながら、それでもレクチャーは待ってくれず、中東政治を専攻する人たちの半分位がもともと中東のバックグラウンドを持っている人たちで、ある程度の常識は持っていて当然とみなされ、チュートリアルでも分らないところを解決するというよりも、既にそれぞれ意見を持っていて、みんなひとつも躊躇せず自信をもってそれを言い合い、ちゃんと参加できなければ一緒に議論できないなんてつまらない人だとみなされ、数週間後には自分のプレゼンの順番もまわって来て、それに取り掛かっているとまもなく最初のエッセイを書き始める時期になり、それに集中しようとするとアラビア語がおろそかになり、一度分らなくなると解決するまでにかなり時間を要し、アラビア語のチュートリアルに行くのも億劫になり、一回休んでしまったら宿題がたまり・・・・・・・・・ということが目に見えているので(ここまで言うのは先を読む力が優れているのではなく、1年生があっての2年生だからである・・・)、まずは日本語で少しでも多く知っておこう、ということで以下3冊



大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」
池上彰
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池上彰さんはやっぱりすごい・・・
難しい出来事を分り易い言葉で説明できることが実は一番難しいような気がするのに、
この本では本当にわかりやすく説明されている
ただし、歴史よりは、宗教に関する記述の方が多いので、細かな分析というよりは
大まかな把握ができる、内容。


イスラームの世界地図
21世紀研究会編
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原理主義も、ある意味では貧困層を救おうとする民主的要素があること
一度座に就くと独裁的、長期政権になりやすい性格があること
イスラーム法学者の決定権が上位にあること、などなどイスラーム圏の政治の特徴がよくわかる内容
サウジアラビアなどで、ポケモンカードがギャンブルとみなされること、また進化論を認めてはならないことから禁止されたという例は面白い
また先日NHKでも取り上げられていた無利子金融は、汗水たらさない労働で儲けてはいけないというイスラームの教えから生まれた方式 


中学生でもわかるアラブ史教科書
日本人のための中東世界入門
イザヤ・ベンダサン 山本七平
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前半の‘イザヤ・ベンダサン 山本七平訳‘、の章は日本人のアラブ史理解に対してあまりにも悲観的にかかれていて、つっかかるところが多いし、イスラエルの「難民」の数に対してももめるところがあるようだ
後半の‘山本七平‘自身が書いているとされる章は前半よりもつっかかりが少なく読めた気がする

これこそ、ちょうど先日モーゼの十戒を見て感じた重さに通じるところ
現代と過去が絶対切り離せない理由が、以下のように表現されていたので引用します
「歴史の流れ」・・・この言葉は、北ベトナム軍のサイゴン攻略のとき新聞の大合唱となった言葉だが、われわれにとって歴史とは、帰らぬ過去へと流れ、忘却の淵に消えてしまうものなのであろう。だが「正典の民」にとっては、コーランもトーラーも決して過去のものでなく、それは永遠のものであるがゆえに、現在のものなのである。「イスラム教徒は、コーランと今来た新聞とを同じように読む」…


またSOASでいつも叩き込まれていること
反世界についての記述もあったので以下に引用
いわば現代の政治学も経済学も社会学も、またそれを基とした常識や通念も、「封建制経過の国々」にだけ通用し、これが通用する国々を「世界」と考えるなら、東南アジアは「反世界」ともいうべき存在になると同氏(矢野暢)は指摘されるが、この「反世界」という規定は中東にもあてはまる。


レバノンに関する記述を読んでいて思い出したのは
レバノンのIdentityについて以前レバノン出身の友達が教えてくれたビデオ
必見
国があって、その中で個人の宗教の自由が認められる国家とは違って、
宗教があって、国ができた、というところに
レバノンのように「宗教・宗派の比例代表制に基づいて国会議員を選出する」制度なども生まれてくるわけだ 


いろいろと物議を醸した本のようですが、はじめから日本的常識が通用しないところに日本的常識というフィルターを通して見ても、何も論じられないよ、という教訓がよくわかる
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by congeniality | 2007-09-08 15:29 | Middle East

十戒

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アラビアのロレンスに引き続いて見たのが十戒。
モーゼの十戒については断片的に知ってはいたし、学校で勉強したこともありましたが
エジプトの地とここまで関連付けて見られたのは面白かったです

ただ、エジプトのピラミッドや神殿が作られた際に、この映画では奴隷を使っていた、という描写になっているけれど、これらは公共事業であった、とも言われているので、どちらの見解も鵜呑みにはできません

一番の感想は、「重い」
こんなに重い映画は初めてかもしれない、というくらい重かった・・・
史実でもあり、伝説でもあり、その境界線が明瞭でないこと
そして民族、政治、信仰がいりまじったテーマであり
かつ、それらの問題があまりに重い故に未だに大紛争が止まない地域があること
そして政治的な解決以前に信仰は人間が永遠に問い続けているテーマであること
これらが重なりあって、歴史的断片のアラビアのロレンス以上の衝撃でした

私は一ヶ月のスケジュールでシナイ山まではいけなかったけれど、
シナイ山を登った友達の写真や、滞在期間を延ばしてイスラエルまで行ってきた友達の写真を見て、ますます現実味を帯び、モーゼの十戒は「昔あった話」だけではすまされない「現代に通じる歴史」として観られました
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by congeniality | 2007-09-04 00:03 | Review

アラビアのロレンス

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デーヴィッド・リーン監督、ピーター・オトゥール主演
断片的には見たことがあったのですがもう一度ちゃんと見ることになりました
以前は、砂漠の映画、戦争映画、長い映画、というイメージしかもっていませんでした
それに加えて、砂漠でラクダに乗っての戦いも、草原で馬に乗っての戦いも、大して変わりはない、と思っていました
それが、砂漠のほんの入り口付近にすぎなかったとはいえ、GIZAで砂漠というものの大きさや暑さを知って、また砂漠に生きるものの掟や常識を垣間見て、見方ががらりと変わりました

日本独特の武士道と同じで、砂漠の道(どう)がわからないで、その地域に住む人達を理解することは難しい
200分以上という長い作品ですが、20日間ラクダで砂漠を横断したロレンスと同じ目線で見れば、200分という短い間によくまとめたな、と思えるほど、砂漠は厳しいものである
その反面、ロレンスが砂漠を愛した理由もすごくよくわかります
あんなに奇麗なものは、他にないかもしれない・・・それくらいさらさらの砂だけの大地、とても近くに感じる太陽、ラクダに乗った高さから感じる風は魅力的だとも思います
「砂漠では血もすぐ乾く・・・」というセリフが忘れられません
1962年に製作された1916年が舞台の映画ですが、欧州と中東の関係を知るにあたっても、
定住しない数々の部族から現代国家に変わったことからでてきた現代の問題を知るにも、本当に欠かせない映画でした
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by congeniality | 2007-09-03 23:41 | Review
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