【FABULOUS!!】

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Back in London!!

こんにちは!!
先週イギリスに戻ってきました
新しいフラットもやっと少しずつ落ち着いてきた感じ

◆手続き関係
昨日からFreshers'weekで
TuitionFee支払い、CourseRegister、などなど
去年まではあったのに今年から突然消えてしまったコースや
コースを取るための必要条件に変更があったコースも・・・
大学にはせめて3ヶ月前に最終決定を出しておいてほしい
ちょうどExamが終わって忙しい時期なのはわかるけれど
こんなに変更があると夏休み中に下調べや準備もしにくい

◆語学関係
アラビア語のコースを、学位の一部としてではなく、個人的に取ることにして
EveningCourseにレジスターするためレベルチェックを受けてきた
私の場合グラマーの知識とスピーキングのレベルが比例していないので
グラマー的にはすでに学習したポイントがほとんどだけれど、そこで
スピーキングを強化するように言われた
Intermediateの1と2の調度中間ぐらいに位置しているみたいで、
先生も相当悩んだ結果、予習をしてから出席するという条件で2に入れてもらえた
EveningCourseのはずが、なぜか週末の午前中に笑

◆友人関係
まだまだロンドンに戻っていない子が多いのであまり沢山会っていないけれど
空港についた途端にStudentAmbassadorとして働いている友達が
新入生の案内のために出迎えに来ていたり、一年中国やアメリカに留学していた人達が戻ってきたり、卒業したはずの人達が院に入るために戻ってきたり、
その反面、去年までロンドンにいたのに帰ってしまってもうここにいない人達
いろいろと移り変わりを感じる時期でもある


◆政治関係
先週末からマンチェスターで労働党の党大会が行われていて友達も参加している
テレビではそれ関連のニュースばかりで、さっきもブラウン首相のスピーチが流れていた
今週末からは保守党の党大会があるらしい
2大政党が両方とも盛り上がっている健康的な民主制度が羨ましい
そういえば、日本でTV放映されていた、「奥様は首相」こと「TheAmazingMrsPritchard」、
(BBCで2006年に放映されたもの)こちらにきてから最終回まで見てみた
全6エピソードととても簡潔で、終わり方も結構好きだった
労働でもなければ保守でもない第3政党の話だけれど、実際のイギリスの政治の裏側が
少し見られたような気もして、現在のニュースを見るのも更に面白くなった★★★★★


◆娯楽関係
娯楽というより勉強のため、
もうすこしで夏期上演が終わってしまうシェイクスピアの野外劇場に初めて行ってみた
観たのはTimon of Athens。事前にストーリーラインをチェックしてから行ったからよかったけれど、ほんとーーーに難しくて何を言っているのかさっぱり・・・ただ、「月と同じく、放つ光がなくなって変わったのだ。 だが、月はまた満ちるが、私は欠けたままだろう、光を貸してくれる太陽が私にはないからな。」という名ゼリフはちゃんと聞き取れました^^;

劇場そのものはそんなに大きくなくてびっくり
その代わり、立見席なども含め、観客との一体感がすごい!
普通に観客が通る入り口から出演者が出入りしていたり
3時間以上あったし、台詞もまともに分からないのに、
何か惹きつけられるものがあって、全然飽きなかった
そして建物も、客席の椅子にも釘のかわりに木の杭が使われていたりととにかく古き良き、という感じ
更に、野外なのに3階席くらいまであって屋根が高いので風が遮断されてそんなに寒くない
夏の終わりに観られて良かった
今度チャンスがあったら是非夏の夜に一度行ってみたい
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by congeniality | 2008-09-24 08:20 | Life in UK(general)

現代中東とイスラーム政治

小杉泰著
昭和堂

教科書や参考書になる本
それくらい体系的に中東政治のことが網羅されている
あらゆる種類のベクトルが互いに左右してあらたな方向や傾向を生み出すこと
ベクトルの動きが他の地域よりも更に込み入っているといえる中東の全体像が
とても分かりやすくかかれている
第1章の図解でも紹介されている基本的な概念の違いが様々な問題の核心にあるということがわかる

ここに図は写せないが
西洋型は「西洋キリスト教世界が国家と宗教が別のものとして対立するところから始まったのに比して」イスラームの場合は「マディーナに新生国家が成立することではじめて宗教としても確立する」。
このイスラーム型を著者は垂直分化と呼び、
一番上に神的/レジティマシー(正当性) その次にシャリーア(イスラーム法)
そしてその下にウンマ(イスラーム共同体) その次に人間的、人的/権力という順番に垂直に並んだ構図だと説明する


P.40 「単純な図式化をするならば、近代西洋において法が国家にとっての手段であるとするならば、イスラームにおいては国家が法を執行するための手段と理解されたのである。」

このように、国家とは何か?という質問に対する答えが、西洋や西洋型デモクラシーを導入している国と、イスラーム国家とは根本的に違うのだ、ということを認識する必要が明確に見えてくる

―――

政治の基本概念に対する問に加え、現代のイスラーム復興運動についても沢山触れられている
一番印象深いのは、
イスラーム復興運動には「自己批判」が含まれていること
今までのままではだめだ、という意識がある故
これは実は「反伝統主義」といってもよい
同時に、イスラーム世界を分割した西洋に対する支配への批判がある

また、そのような復興(ある意味では革新)においてスンナ派で大きな役割をはたした
マナール派についての記述も充実している

―――
中東政治を見るとき、憲法上イスラム国家であると自己認識している国家と
軍事政権などが結びつき、どうしてもイスラム国家はイスラムという名の下に国民を支配しているのではないか?という固定観念を持ちやすいが、
アラブの世俗主義も忘れてはならない
例えばイラクのサドル氏が第2のホメイニーとなっては困る、として
殺害されたことも一例だが、イスラム国家であっても、イスラムという名の下に、ではなくて、
国家という名の下に、支配が行われているということは間違いないと思う


イスラム国家の中でも、憲法にどのように記載されているかは国によって様々であり、
一元化して語ることはできない
アラビア語の定冠詞Alがついているかいないかによっても認識が変わってくる

いろいろと常識を覆された
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by congeniality | 2008-09-08 21:09 | Middle East

ナショナリズムという迷宮

-ラスプーチンかく語りき-
佐藤優&魚住昭
朝日新聞社


9月中旬までUPする時間がほとんどとれず残念ですが
Reviewだけは忘れないように書いておきます
ナショナリズムについては3年前から大学で頻繁に扱ってきたけれど
佐藤氏の著のように神学と政治の間を自由に往来することでより立体的なものとして
とらえられるようになったと思う
先月続けて読んできたイスラムと民主主義の話で
核心的なポイントとなる主権は神にあるのか人間にあるのかという議論
それから、中世の時間概念から現代の商業的な時間への変化に伴い、
イスラム暦でなく西洋から入ってきた均一化された時間を使うことへの不満などが
この著を読みながらも思い出された
市民社会がどのように国家主義に貢献してしまうか、、、
または国家主義に歯止めをかけることができるのか、、、
行ったり来たり、という点では完成されたシステムというには程遠いのだろう
それだけ人間が人間を治めていくのは難しいことだなと思う




以下メモと引用
■「思想」はその当事者には見えない=故、それを意識することができない
Ex)200円払ってコーヒーが買えることに疑念をもたないことが思想
Ex)アメリカの市民宗教
⇔逆に、普段私達が口にする思想とは「対抗思想」である
■仏教的な時間概念とユダヤ・キリスト教的な時間概念
■救貧政策は困窮者への「いたわり」の衣をまとってでてくるでしょう
それに時々、国家は社会的強者・資本化や企業の不正を暴いて血祭りに上げ、弱者に対して清潔な政府をアピールしてきます そうしたイメージ操作に成功すれば社会的弱者は「いたわってくれる」国家と直接つながり、包摂されているんだという国家への「帰属意識」を抱くでしょう 実際は階層間は大きく断絶しているのにどういうわけかまとまってしまうのではないでしょうか そうしてファシズムが完成するというわけです
■中世の人々が抱いた同時性=サザエさんの構成
(さ~て来週のサザエさんは・・・と未来はすでに成就している)
■均質で空虚な時間=産業社会になると「時は金なり」という考え方が生まれる
(圧倒的に特別な意味をもっていたイエスの33年の生涯も時計と暦によって計られる33年と同じ位置に引きずりおろされてしまうわけです)
=国民という創造の共同体の誕生にこの時間概念の変化が不可欠(ベネディクトアンダーソン)
→18世紀のヨーロッパにおいて新聞が人々に国民を想像させるメディアに成長する
→水平的な同胞意識の芽生え
→ナショナリズムの誕生
■But,そうした平等の理念を制度面で担保するのが、他でもない普通選挙制
=ナショナリズムと民主主義は仲がいい
■差別されるものと差別されないものを分かつもの=その社会が有する文化
→差別は実体概念ではなく関係概念
■P154「ホリエモン的なるものに国家を潤わせない理念型があると官僚がみなしたのでしょう。新自由主義のシステムをこのまま放置することは国家を弱体化させることになる。官僚の視座からするならば鈴木宗男型の平等主義も認めないが新自由主義で国家すなわち官僚を無視するような経済行動も認めない。」
■蓑田胸喜と日本の言論の悪いかたち
■P237人間は思想からは離れて生きていけない
→思想の間を移動することしかない
→複数の絶対に正しいことは権利的に同格
→その想像力をどこまでもてるか
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by congeniality | 2008-09-04 19:50 | Review
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